4月29日(祝水)「昭和の日」
休日をのんびり過ごす人であふれる上野公園を通り抜け、ひっそりとたたずむ旧東京音楽学校奏楽堂へと行き『国際芸術連盟 第2回 定期演奏会』に出演してまいりました。
ご来場下さいまして、本当にどうもありがとうございました。
反省も多く、あぁぁ・・・という15分間でしたが、なんというか・・・鍛えられました!
意外な事が事前に多すぎて、落ち着かない楽屋・・・
その中でも、開場してすぐ位でしたか・・・。急に、ホール事務局に電話が入った!という事で「山口さん。お電話です」と呼び出され、そんな、ホールにわざわざ電話が入るなんて、余程の事情かっ!と思い、誰?ついに親が倒れたか???と、恐ろしくビックリしながら出てみると・・・
全然知らない方からの、それも「演奏会に今日は行かれない」という超!不審な電話。 チラシを見て、という事だったようですが、普通、ホールにそういう電話はかけません! さらに、20年近く前の演奏会に出た時の事を引き合いにして、昔から知っていたような口ぶりで、連絡先を教えてくれ、と言われ、もっっと不審!!!
とにかく開演前に、事務局の方にもご迷惑をかけ、私は、出演時間を計算しながら、軽い食事中だったのに、一気にペースを乱され、さらに不審だったので、こんな時に一体どういうつもりだっ!と怒り心頭〜! なんだか気分が一気にダウン!
ホームページを言ってしまったので、それも“しまった!”と後悔し、気になってしばらく気が落ち着きませんでした。
もう一つ・・・。
ステージに出て行ったら、客席が明るかった! これも意外
その日は、ずっとそういう日だったようですが・・・お客様のお顔がはっきり全部見えておりました。そういう事とは知らないので、休憩後に出演だった私は「あれ?消し忘れている?」いや「早く出過ぎたか?」という感じで、焦ったのです!
昨年も同じステージだったのですが、その時には、客席は暗かった!
一曲目のシューベルトを弾いた後に、一礼のため、立ちあがって見ても、まだ明るかったので、消し忘れではないことが判明!
「あっ!何々さん来ている!」「あっ!何々さんがあの席に!」
弾いているときにも、そういう普通の事が頭をよぎり、それを曲に集中させるのに一苦労・・・。
暗い中にスッと目に入るのは、現実的ではなく良いのですが、明るいと、現実的に挨拶をその場で交わしているような感じがするので、パッと自分に戻ってしまうのです。それで、妙にドキドキしてしまい、しばらく身体が震えていました。ドキドキして、リズムがつかめず勝手に手が動いてしまい、いくつか乱れた場所が・・・。これは、私には本当に滅多にない事です!
昔、学内の試験ではよくありましたが
・・・とまあ、かなり過酷な課題が山積みの演奏会でした。
ま、どんな状況でも、もろともせず、パーフェクトでのぞめるようでないと、プロではありません・・・ まだまだ、修行が足りない、という事を実感した、貴重な演奏会でした。
やはり、芸大のお膝元! これらの事態は、修行の為の過去の亡き大先生方の愛の鞭!
そう思って、今日の反省を糧に、また一段上をめざし、頑張ります!
また是非、懲りずに、聴きにいらして下さいませ・・・
写真は、舞台から見た客席。
これはリハーサル時。 本番では、例によって客席に灯りがつきます!!